10月19日中国統計局は、今年7～9月期のGDP（国内総生産）成長率は「6.9%」と発表しました。
中国統計局は2015年のGDP（国内総生産）成長率を「7.0」を目標としており、目標値を下回った事について、中国統計局の盛来運報道官は記者会見で「成長率が目標の7.0%に届かなかったが、わずか0.1ポイントだけだ」と強気の姿勢を示しました。
中国当局は2015年以降GDP（国内総生産）成長率2桁を実現することが困難との見通しを立てており目標値を「7.0」としていたが、今年は株価の暴落や輸出入が大幅に減り成長率に急ブレーキがかかり8月には人民元の切り下げや人民元の売り規制を実施し資本の流出を制限して、目標の「7.0」は達成できなかったがGDP（国内総生産）成長率「6.9%」に踏みとどまった形になります。
市場の予想では「6.8%」とされていたが、なんとか市場予想を上回り「6.9」を確保できましたが、2桁成長を続けていた中国の成長が減速していることは明らかです。
と、これまでなら終わるところですが・・・。
今回はアメリカやイギリスメディアから「中国のGDP（国内総生産）成長率「6.9%」」は信じるに値しないという声が上がり実際のGDP（国内総生産）成長率は「3.0%」程度しかないだろうと総ツッコミを受けました。
英独立系調査会社ファゾム・コンサルティングのダニー・ギャベイ氏は英BBCラジオの番組で成長率「3.0」程度とする理由として「疑わしいほど目標（7%）に近いということだけでなく、（GDP統計が）著しく早く作られ、ほとんど改定されない」と語った上で、「鉄道貨物輸送量」「電力使用量」「銀行融資」を参考にした「李克強指数」を参考にして「実際の成長率は3%」と指摘しました。
また、ダニー・ギャベイ氏は「ハードランディング（墜落）の途中でまだ底ではない。中国の銀行にとって審判の日が訪れるだろう」と予言しました。
ダニー・ギャベイ氏以外にも、イギリスインディペンデント紙は「エコノミストが中国のGDP統計がフェイク（偽物）かもしれないと思う理由」、アメリカウォールストリート・ジャーナル紙は「中国のＧＤＰの数値が疑いの種に」と中国の「GDP（国内総生産）成長率」について特集しています。
GDP（国内総生産）成長率ってなに？
GDP（国内総生産）は一定の期間内に国内で産み出された付加価値の総額で、「GDP（国内総生産）成長率」は前年同期との比率なので、今回の中国当局の発表は、2014年7～9月期のGDPから比べて2015年7～9月期は「6.9%」増えたと発表しています。
GDP（国内総生産）は、「市場で取引された財」や「サービスの生産」を各国が独自に選択して計上されており各国が選択している範囲は非公開です。各国で計算している内容が異なるため国ごとのGDPを比較することにはあまり意味がなく各国それぞれの前年同期からどのぐらい成長したかをはかるための指標にしかなりません。
今回にかぎらず中国の「GDP（国内総生産）成長率」は、昔から中国当局が好きな数字を発表していると考えられており、昨年までは数値はあてにならないが、中国が各国の経済に与える影響が強く中国は確かに高成長率を維持していたため言われませんでしたが、「落ち目が切れ目」ということですね。
中国もわかっているため2015年の目標を2桁成長から「7.0」と控えめにしましたが、中国当局の予想を下回る速度が速かったため世界中から一斉に批判を浴びる形となりました。
記事への反応
・先進国ってか日本からすれば「年率3%」でも裏山やねんけれどな。
・チャイナバブル崩壊するとみんな困るから、特に各国政府や市場関係者は嘘とわかってても何も言わない。
・社会主義国の統計情報なんか全て眉唾ものだろ。
・今更だよね。それでも先進国は中国に頼らないとやっていけないという皮肉。
・3%ってのは嘘だわ。なぜかというと中国はGDPの計算なんてしてないし、それ以外の国の人もインチキデータばっかりで計算しようがない。毎年、適当な数字で成長してるように見せかけているだけ。
・輸入が大幅マイナスなのにプラスは難しいだろうな（笑）
・不動産価値の下落の総和が、それ以外の生産物の付加価値の総和より大きくなればGDP絶対値マイナスをとる。廃墟の高層ビル街を量産してるんだから中国の場合はありうるんだな。
・コンクリートで無理やり建築したらGDP上がるからな。3%とか言ってるが実質マイナス成長だとおもうぞ。
・中国のインフレ率で名目3％成長なら。実質は日本より悪いよ。
・中国は経済破綻したら戦争で儲けようと舵を切るかもな（笑）
・中国の統計局は世界一優秀って知らないやつが多いな。データ集める前に結果を知っているんだぞ！
・つーか、今回初めて粉飾したわけじゃないだろ？元が粉飾した数字なんだから、もはや本当の数字は何％なんだかわけ分からんだろ（笑）
〆 ぐだぐだぶろぐ ｂｙ タリム