10月14日第3次安倍改造内閣で初入閣した森山裕農林水産相が代表を務める自民党鹿児島県第五選挙区支部が、2010年に鹿児島県及び熊本県で受注業者や落札予定価格に関して談合をおこない公正取引委員会より独禁法違反で排除措置命令を出された事業者から献金を受け取っていたことを指摘されました。
森山裕農林水産相は「談合していた企業から献金を受けてはいけないわけではなく、政治資金規正法上、問題はない」と前置きし「違約金が減額されたことは知らなかった。政治家として指摘を倫理上しっかり受け止めなければならない。全額返金する」と全額返金する考えを示しました。
何が問題視されているのか?
◆以下時系列
・2010年公正取引委員会の排除措置命令を受けて鹿児島県は談合にかかわった業者31社を指名停止としました。
・2013年に談合をおこなった業者31社へ契約違反による違約金として契約額の10%に当たる計36億円余りを請求しています。
・2013年業者31社が違約金の減額を求める調停を鹿児島簡裁に申し立てたところ、鹿児島県議会は地域経済への影響を懸念し鹿児島県に減額を求める決議を可決しました。
・2015年鹿児島県は28社の違約金を半額にしました。
◆森山裕農林水産相が代表を務める自民党鹿児島県第五選挙区支部は談合に関わっていた31社の一部から下記献金(3年間で合計698万円)を受け取っていました。
・2011年に9社から合計280万円
・2012年に6社から合計168万円
・2013年に9社から合計250万円
・また、公正取引委員から談合を指摘された期間となる2007年~2008年にも11社から550万円を受け取っています。
・談合発覚後から違約金の減額調停を申し立てた2013年まで献金を受領しており、2013年に「鹿児島県議会」が鹿児島県に対して違約金の減額を求める決議を可決しています。
・森山裕農林水産相は「談合していた企業から献金を受けてはいけないわけではなく、政治資金規正法上、問題はない」と前置きし「違約金が減額されたことは知らなかった。政治家として指摘を倫理上しっかり受け止めなければならない。全額返金する」と答えています。
◆最後に
相変わらず「知らぬ存ぜぬ返す」で通用する世界のようです。違約金が半額になった28社と半額にならなかった3社は何が違うのか気になります。
鹿児島県で合計360億円の契約に対して談合していることが地域経済へマイナスの影響があったということで違約金36億円請求されているのに、違約金に対して鹿児島県議会が地域経済へマイナスの影響を懸念し鹿児島県に減額を求める決議を可決してしまったという本末転倒な状況です。
こんな本末転倒な結論を出す鹿児島県議会は無能の集まりとしか思えませんね・・・。
結果的に「談合業者は献金の返金と違約金が半額」と「森山裕氏は農林水産相に抜擢」は大勝利。
泣いたのは「これから無能扱いされる鹿児島県議会」と「税金を無駄に浪費され借金を背負わされ増税される国民」となりました。
〆 ぐだぐだぶろぐ by タリム