【世界の年金ランキング】日本の年金制度が2016年も27カ国中26位で更に絶望的・・・

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10月24日世界最大級の人事・組織コンサルティング会社マーサーが、2016年度グローバル年金指数ランキング「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」を発表しました。

2014年度、2015年度共に25カ国23位と低迷していましたが、調査国が25カ国から27カ国に増えてランキングが下がっています。

「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」は8年前から世界の年金を調査しており「十分性(Adequacy)」「十分性(Adequacy)」「健全性(Integrity)」の3つの総合指数からランキングを発表している。

◆各指数の定義
・「十分性(Adequacy)」
公的年金が老後の生活に十分なだけ支払われているかや老後のための貯蓄は十分になされているかなどで評価。

・「持続性(Sustainability)」
年金が支払われるのに十分な環境が整っているか、平均寿命と支給開始年齢の関係はよいか、国家の破綻のリスクがなく持続可能なものかなどで評価。

・「健全性(Integrity)」
年金制度をうまく運用するための見直し機能や透明性が担保されているか、また私的年金のスキームなどで評価。

日本の年金制度に対する評価

本年度より評価項目として「高齢者依存割合予測(生産年齢人口に対する高齢者人口の割合など)」として以下の5つの要因を追加しています。
・55~64歳の高齢者の労働参加。
・65歳以上の高齢者の労働参加。
・2000年から2015年の間の、55~64歳の労働参加率の変化。これによりその国において、より高齢の労働者の労働参加率が実際に増加しているかを判断する。
・予想される平均寿命の伸びと、公的年金の支給開始年齢の引き上げを加味した、2015年から2035年の間に予想される退職後余命の延び。
・対GDP比率による、各国の年金資産の水準。

上記項目の追加もあり日本の年金制度は他国に対して厳しい評価となっています。

日本の年金制度は現役世代の年収と年金給付額の比率が低く、少子高齢化が進み高齢化が進むことに加え平均寿命が長くなっています。
また、政府は物価に関係なく年金の給付額を現役サラリーマンの平均賃金に合わせて可変する制度に切り替え、老後の支援より年金制度の存続を重視する方向に舵をきりました。

指数では「十分性(Adequacy)」43.2ポイント、「持続性(Sustainability)」24.4ポイントとと他国の年金制度に比べ著しく指数が低く制度の見直しや個人で老後の資金を確保する事が重要視されています。

・調査結果及び8年間の順位などは下記で確認できます。
マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング

記事への反応

・100年安心なのは受給者ではなく年金制度だけ(笑)

・国民年金は40年収めても生活に必要な金額に達しない。

・ひたすらに天引きされるだけ。貰える時期はどんどん先延ばし今後貰えるかどうかすら怪しい。利用者が貰うことを諦めるのを待っている。笑い事じゃないが酷いもんだぜ(笑)

・最下位のアルゼンチンって一回破綻したんじゃ?そろそろ抜かれそうな気もするけど・・・。

・詐欺年金でこれから更に条件悪くなるからな。

・年金だけで見てもなあ。健康保険とか総合的にみないと意味ないし。

・生活保護より40年払った年金額の方が少ない稀有な国。生活保護費を削減してその分年金財源に回せ。

・日本の低ランクは政府の借金多いのを反映してるんかな。こいうのと現地での観察とかなり違うんだけど、気のせいかな。


ランキング自体で考慮できている条件が多いわけではないため正確なランキングとは言えませんが国民の感覚と一致しているのではないでしょうか。

年金制度を破綻させることが困難なため年金制度自体の存続を重視した制度に切り替え、年金受給年齢の引き上げなども視野にいれています。

最近では物価があがり現役サラリーマンの平均賃金が下がった場合に年金受給額が下がることが問題視されています。
また、消費税の引き上げでも実質的な年金受給額が減るため、現役世代の年金負担及び年金受給総額は厳しいものになるでしょう。

年金の積立金はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が株式投資などで運用していますが、現実的には日本の株式市場を維持する事が目的になっているだけで運用できている状況ではありません。

〆 ぐだぐだぶろぐ by タリム

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