【MERS】韓国のMERS完治の男性が10日後にMERS陽性判定。接触した61人が隔離措置へ。

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10月12日韓国保健福祉省は、「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」感染者で最後に陰性判定を受け退院した男性が、退院から10日目に再び発熱して検査結果が陽性判定となり、再入院したと発表しました。
男性が退院中に接触した家族や医療機関関係者など61名を隔離措置したことも合わせて発表。

この男性は2015年6月に感染が確認され治療を続け2015年10月1日2回に渡る遺伝子検査で陰性判定となり退院していました。
ですが、10月11日に発熱や嘔吐の症状が発生し検査したところ10月12日に陽性判定となり再び入院となりました。
韓国保健福祉省は、「体内に潜んでいた微量のウイルス遺伝子が検出されたと考えられ、感染力は非常に低いと判断される」と話している。

中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス

◆中東呼吸器症候群(MERS)は2015年6月までに1293名(韓国人180名)の感染者が確認されており、感染者のうち458名が死亡しており、死亡率が非常に高いのが特徴です。
中国で2003年大流行した「重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス」に似たコロナウイルス(ベータ型)です。
感染地域はサウジアラビアなどの中東で広がり韓国、中国に広がりました。

◆感染力
・人から人への空気感染は確認されていないが、実際の感染の状況から濃厚接触感染はあると考えられている。
・中東呼吸器症候群(MERS)感染者の家族や医療機関などの狭い範囲で感染が起きており、韓国の病院では病院内で大きな感染が発生し韓国国内で感染が広がりました。感染の原因は明らかになっていないが、エアコンや空調機器によるウイルスの拡散が疑われている。

◆予防
・ウイルスが付着した手で目鼻口などの粘膜に触らないようにする。
・消毒用エタノール、イソプロパノール、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が推奨されている。
・MERSコロナウイルスに強く結合する抗体を使ったスプレー剤で手やマスク、手に触れる場所に噴射する事でウイルスの感染力を奪い感染を予防出来ます。
※2015年6月にスプレー剤の大量生産を開始。

◆症状
・潜伏期間は2.5~14日間とされているが14日を超えて発症したケースが確認されている。
・発熱や嘔吐から肺炎となり死亡率が非常に高い。

ウイルスの場合ウイルス自体の個数がある程度増えないと検査してもわからないため2回の検査で陰性判定となり退院したものと考えられます。
今回の男性は4ヶ月入院して退院後に再び症状が悪化し再入院となり感染力は低いとはいえ完治まで時間がかかる上に死亡率も高いため厄介です。
男性患者と接触した家族や医療機関関係者など61名が隔離措置されていて周りへの影響も大きく今回の件で世界保健機関(WHO)の終息宣言が先延ばしとなりました。

SARSからMERとS数年おきに新しいコロナウイルスの脅威が発生していますね・・・。どちらも家畜や動物が感染源と考えられています。

〆 ぐだぐだぶろぐ by タリム

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