11月4日「DEA(アメリカ麻薬取締局)」は、アメリカで薬物の過剰摂取が大流行の水準に達していることを発表しました。
DEAのチャック・ローゼンバーグ局長は「過剰摂取による死亡、特に処方薬とヘロインによるものは、大流行の水準に到達している」と語り「われわれは、若者たちにもっと低年齢のうちに手を差し伸べて、薬物乱用の危険と恐怖の数々について学ばせなければならばい」と注意を呼びかけました。
アメリカでは過去10年間で薬物の過剰摂取による死者数が50%増加し続けており2013年の比較データでは、薬物過剰摂取による死者数が「4万6471人」に上った一方で、減少傾向にある交通事故の死者数は「3万5369人」銃による死者数は「3万3636人」と薬物過剰摂取の死者数の急増が目立っている。
2013年と2014年の政府調査では、過去30日以内にヘロインを使用したと答えた人の数が、2013年から2014年で51%増加したことが判明している。この常習性が高い薬物の法執行機関による押収量は、2010年の2763キロから2014年の5013キロにほぼ倍増しています。
DEAは中国産の合成麻薬やメキシコの麻薬カルテルは「コカイン」「ヘロイン」「覚せい剤(メタンフェタミン)」「マリファナ(乾燥大麻)」などの主要供給源となっており、カルテル傘下のギャング団は「わが国の地域共同体の安全と治安にとっての重大な脅威となっている」と報告しています。
ヘロインよりもハイペースで増え続ける「処方薬の過剰摂取」による死者数
DEAによると、処方薬の過剰摂取による死者数は麻薬による死者数よりはるかに致命的な問題となっていると警笛を鳴らしています。
処方薬を乱用する人の数は、「コカイン」「ヘロイン」「覚せい剤(メタンフェタミン)」「合成麻薬のMDMA(通称:エクスタシー)」「PCP(通称:エンジェルダスト)」の使用人数を全て合計した数より多く、処方薬による死者数は2002年以降続けて、コカインとヘロインによる死者数の合計を上回り続けています。
数年前にアメリカの薬物常用に関するニュースで鎮痛剤のイブプロフェンなどを常用しているアメリカ人が多いと書かれているのを見て、それまでアメリカ人はメンタルが強いイメージがありましたが、実際は豆腐メンタルで薬物への依存度が高いのでは?と感じていました。
今回の報告では更にアメリカ人の麻薬や処方薬への依存度が増していることが裏付けられた形となります。
先日は、日本でも京都府で高校生の間に「乾燥大麻(マリファナ)」が広がっているというニュースがありましたね・・・。
〆 ぐだぐだぶろぐ by タリム