10月18日アメリカのバラク・オバマ大統領が南シナ海のスプラトリー諸島(中国名・南沙)付近へアメリカ艦艇を派遣することをフィリピンなどの関係国に通達した模様。
南シナ海のスプラトリー諸島(中国名・南沙)では、中国が人口の島とするため埋め立てを行っている。人工島には滑走路が作られており軍事基地として運用すると見られている。
アメリカは人工島を中国の領土と認めていない立場を明確にするためアメリカ艦艇を派遣し行動で示すことで南シナ海で海洋覇権を強める中国を牽制する狙いがある。
南シナ海へのアメリカ艦艇の派遣について中国の習近平国家主席は「中国が行っている活動は、領土主権を守るための正当なものだ」と表明し南シナ海の島々は「昔から中国の領土だ」と主張しています。
また、アメリカ艦艇が派遣された場合「中国は海空軍の準備を整え、米軍の挑発の程度に応じて必ず報復する」「中国の核心的利益である地域に(米軍が)入った場合は、人民解放軍が必ず出撃する」と警告しました。
記事への反応
・昔の中国と、今の中華人民共和国とはまったくの別国家だろうが(笑)昔の中国の領土が今の中国の領土となるためには、権益の譲渡を証明する外交文書がなければならないよ。
・埋め立て地を「中国領土」と認める事は絶対にないから諦めろ(笑)
・最近のアメリカはヘタレだから、やらないと思う。
・日本の安保関連法が通ってオバマ大統領の気も大きくなったか。
・正直オバマ大統領がここまで強硬な手段を取るのは予想外だった。今でもまだ、やっぱやめとくわ、とか言い出すんじゃないかと思ってる(笑)
・中国を批判するように釘を刺された韓国がどういう態度を取るか興味深く見守ろう。
・韓国がが中国陣営であることをハッキリさせるときが来たようだな。
・中国が攻撃しない=自分達の領土でないのを認める。中国が攻撃する=アメリカが反撃できる理由を与える。詰みだな。
やっと重い腰を上げた?アメリカのバラク・オバマ大統領ですが、「不当な領土拡大問題」へ対抗する手段を確立できるか正念場になります。
第2次世界対戦後はハードパワー(軍事力)による「領土拡大」は減りソフトパワー(文化など)や経済(経済圏の拡大)による「擬似的な領土拡大」(イラク戦争はハードでしたが・・・)にシフトしていましたが、「アラブの春」が成功しすぎたのがきっかけになり、ハードパワー(軍事力)による領土拡大にシフトしつつあります。
大きなところでは、過激派組織「ISIL(イスラーム国)」による「旧オスマン帝国の領土」や「ロシア」による「旧ソビエト連邦の領土」や中国による「南シナ海の支配」は、いずれもソフトパワーや抑止力で防げなかった例になります。
アメリカとしては中国の軍事力を試す意味合いもあると見られておりやけどしない程度の派遣になると思います。
恐らく今回の件について韓国はスルーすることになると思いますが、米韓首脳会談でアメリカが韓国に対して中国が間違っているときは声を上げて欲しいと要望しており今回の件で試される場面があるかもしれません。
アメリカと中国双方のチキンレースでどちらが成果を上げれるか注目されています。
◆11月3日追記:同盟国アメリカの要請(2回目)に対して韓国が「踏絵」を回避。
11月2日韓国のソウルに訪問中のカーター米国防長官は韓民求国防相と定例の米韓安保協議を行いました。
米韓安保協議終了後の記者会見でカーター米国防長官は「米国は海上安全保障においても、朝鮮半島だけでなく世界で、韓国と同盟を強化する」と述べ、米国と足並みをそろえ、中国による人工島建設に反対するよう間接的に促しました。
また、南シナ海は韓国にとっても重要な海域だと強調した上で、中国の人工島の建設について「地域の多くの国が懸念を表明し、米国は他国と協力して問題を解決しようとしている」と訴えました。
これに対し、韓民求国防相は記者会見で「紛争は国際規範に従って平和的に解決されるべきだ」と原則論を述べるにとどめました。
今回の南シナ海の問題に対して「フィリピン」「ベトナム」「インドネシア」「日本」「EU連合」「オーストラリア」がアメリカの行動を支持し中国を批判していますが、同盟国である韓国は同調することができませんでした。これから韓国に対するアメリカの行動や塩対応に注目が集まっています。強気な時のアメリカの恐ろしさが見られるかもしれません。
〆 ぐだぐだぶろぐ by タリム